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VOL.2  TV西部劇

ローレン ローレン ローハイド イヤァッ

 を追う掛け声とムチの音、画面中央に大きな木があり、その向こう側に土煙を上げながら牛の群れが移動して行く。

タイトル「ローハイド」
 ローハイドとは、日本で言う袴に当たる脛当ての意味・・・と、字幕で始まった。この袴に当たる脛当ては、殿様が鹿狩りで馬に乗るとき脛当てを着けるのが、カウボーイが穿いているチャップスに似ていたので、こんな説明になったのか。
“ローハイド”とは,生革で編んだムチの事。

隊長・ギル・フェバー(エリック・フェリミング/声 小林修)
 隊長であるべきものを備え持った男である。黒のテンガロンハット、ブリム(帽子のつぱ)とクラウン(頭の部分)の前のところが破れていて埃だらけ、黒のベストに黒のガンベルト、黒のバットウイングスを身につけている。

 物語の最後には、必ずこう言って次週につなぐ。
「さあ行くぞ!出発」 我々西部劇ファンは、汗が滲んで埃まみれのテンガロンハットに憧れたものさ。(エリック・フェリミングさんはある映画の撮影中、水難事故で死亡してしまった。)

補佐役・ロディ・イエツ(クリント・イーストウッド/声 山田康雄)
 フェバーさんの片腕だが、女に弱いのがたまに傷、ロディつまり、クリント・イーストウッドが一度だけ挿入歌を唄う場面があるが、知っている人はまずいないでしょう。おりましたら僕に電話してください、どうぞ宣しく。この人も後に大スターになりましたね。

コック長・ウィッシュボン(ポール・ブレニッガ 声/永井一郎)
 この人も後に大スターになりましたね、時々フェバーさんに噛みつくが皆の相談役。
斥侯役・ピート・ノラン。斥侯だから毎回は出てこないが、一行はこの男が頼りだ。
コック見習い・マッシュ・グローブ。すこし足りないが真面目男。
カウボーイ、ケンツとスカーレット。働き者だがいつもブツブツ、不平不満の名コンビ。各牧場主の代行として、数干キロ離れた町まで牛を運び、売りに行く一行の物語。キャトルドライブ カット
 ウボーイ映画にジョン・ウェイン主演の「レッドリバー」がある。開拓団の幌馬車に加わるが、途中で隊と別れ、2頭の牛を連れてレッドリバーを越え、テキサスに永住。 何万頭の牛を育てて、自分自ら牛を運んでいる。
 他にグレン・フォードとジャック・レモンの「カウボーイ」。 これまたジョン・ウェインの「l l人のカウボーイ」もありました。

 又、カウボーイ映画に欠かせないのは、キャトルドライプとスタンピードだ。キャトルドライブとは、交通機関がない時代ですから、数千キロの道のりを、数ヶ月かけて町まで牛と一緒に旅をする事で、数十人のメンバーで先頭で誘導する者、サイドを固める者、後ろから追う者を決めて、チームワークを組んで進んで行く。

 後ろから追う者はたまったもんじゃないよネ。埃をまともに被ってしまうから。俗に言うバンダナが、マスク代わりをしたり、汗拭きにも、包帯にも、寒さ避けにもなった、生活の知恵だね。
 川で水浴びはしたと思うけど、何カ月もお風呂に入らない訳だから、埃と汗がしみついて臭かったろう。でも他人がニンニクを食べた時の匂いは気になるが、自分も食べていれば匂わないのと同じで、平気だったかも知れません。

 スタンピードとは牛の暴走の事。長旅の疲れとか、喉のかわき、又は外敵からの恐怖で牛がイライラしてきて、僅かな音や光に驚き走りだすこと。牛が一且散らばってしまうと集めるのが大変で、足止めされてしまうのでカウボーイ達は一番嫌った。

 「ローハイド」の物語の中には牛飼いと羊飼いの話がでてくる。羊は牧草を根まで食べてしまうそうで、両者はとても仲が悪い。

 ある時、カウボーイ達は羊の群れを蹴ちらかし意気洋々としていたが、数時聞も経たないのに元の群れに戻ってしまう。悔しがるカウボーイ達。羊は集団性を持った動物なのを知らなかったのです。

 こうして撃ち合いあり、友情、僧悪、恋などを織りまぜながら展開していく。目的地に着いたら給料を受け取り、故郷に帰る者、しばらくその地で休養する者。でも又フェーバーさんの元で働きたい事を告げ、再び南に向かって旅立つのだった、ジャンジャン。
 ※初めて60分で放送されたのが「ローハイド」でした。         

 「ローハイド」が大人の西部劇ならば、「ララミー牧場」はホームドラマの西部劇。何故か主題歌を書かないと後が出てこないのです。
______________(歌詞のため掲載できず) 

 シャーマン一家が経営しているララミー牧場。牧場主、スリム・シャーマン(ジョン・スミス/声 村瀬正彦)と弟アンディ、それにおじいさんの三人暮らし。
 そこに流れ者のジェス・ハーパー(ロバート・フラー/声 久松保夫)が加わる。

 ジェス・ハーパーこの男こそ、日本中にララミー旋風を巻き起こした張本人。この人気は吹き替えの声優さんに半分助けられていると思う。久松保夫という人の声がジェス・ハーパーの顔にぴったし。もし違う人であったら、という気がしないでもない。現に「幌馬車隊」の斥侯役で出演しているが話題にはならなかった。

 気っぷの良さと男伊達は、まるで股旅に出てくるヤクザのよう、カウボーイハットのつば先を利き腕で掴み、
「俺は、腰の拳銃からこんなに手を放しているんだ。だから敵意はないんだ」
と、無言で挨拶するガンマン。日本の時代劇も、侍が正座する時、利き手側に刀を置く。
 ヤクザが仁義をきる時は、長脇差は、腰から抜いて背中に回し、「お手向かいは致しません」と挨拶する。暗黙のルールだったのか。

 ※「幌馬車隊」は、初代は隊長ワード・ボンドと、斥侯ロバート・ホートン
  二代目隊長ジョン・マッキンタイヤーと、斥候ロバート・フラー。

 ジェス・ハーパーが来日してから、「ローハイド」一行のフェーバーさん、ロディ、ウィッシュボンの三人と、スリムも来ました。皆んな役柄そのままの出で立ちで、タラップに登場。オレも羽田に行きたかったが、修学旅行で見学に行ったきりで、迷子になったら大変だから、仕方なくTVでお出迎え。

 のころはモデルガンブームで、ロバート・フラーが来日した時、TVでララミー牧場を再現。その時に協力したのが、アメ横のモデルガンショップを本部にしていた、日本ウエスタンクラブのメンバー。会長を務めてた人は、和製バッファロービルと名乗っていた。すでに、この人達は、堂々とウエスタンスタイルで街を閣歩していたんだ。我々の先輩なんだが、羨ましくてねえ。

 子供じみた遊びと馬鹿にされ、誰も相手にしてくれなかったから、一人ぼっちで始めたんだウエスタンを。

 小銭を貯めてはモデルガンを買い、l 0丁は持っていた。人前では恥ずかしいから、人気のいない土手に行って、クルクル回すガンスピンや、早撃ちの練習をしたものさ。結構早く抜ける様になったよ。
ウエスタンブーツ カット に賭ける欲っていうのは、自分でも凄いなァと思う。テンガロンハットもある、和製ながらもウエスタンブーツも持っている、ウエスタンクラブの人達みたいになりたいから、モデルガンを買って練習をした。出来た。でも何か足りない、何かが・・・?
 馬だよ、馬!!。馬に乗れれば、ジョン・ウェインにもなれるし、ジェス・ハーパーにもなれる。カウボーイにもね。

    「さあ、行くぞ!!出発」      VOL.3へつづく         


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