|
2026年2月号
今月のテーマは、ライダーが馬に対してかけるプレッシャーは、何時かけて、何処でリリースして、何処まで求めるのかという問題である。
何処でリリースし何処まで求めるかは、同一線上にあり、何処まで求めるのかということは、ゴールを意味し、ゴールは馬の抵抗が全くなくなるまでということである。
レインプレッシャーを水平方向にかける場合は、以下の通りである。
プレッシャーのゴールは、抵抗が0ということであるから、そのゴールを目指して、今現在の抵抗が減少したときにリリースすることを繰り返し、ゴールを切ることを目指すのである。
以上のような前提に基づき、最初のプレッシャーは、恣意的に行うのである。恣意的とは、自分が思いついたときや必要だと思ったときという意味で、自分自身でプレッシャーのスィッチを入れるのである。
そして、最初にプレッシャーをリリースするのは、プレッシャーを掛けたときの抵抗感が少しでも減少したときなのである。そして、リリースしたとき、馬はプレッシャーをかける前の位置へ戻ろうとするので、戻ろうとした瞬間に第2回目のプレッシャーを掛けるのである。
そして、更に抵抗が減少したとき第2回目のリリースするのである。
これを繰り返すようにすると、馬はリリースポイントに頭の位置を維持するようになり、元の位置に戻ろうとしなくなるのである。
この繰り返しは、第1回目のプレッシャーは、恣意的に行うので、自分自身でスィッチを入れるが、2回目以降のプレッシャーは、馬の頭が元の位置へ戻ろうとするときなので、2回目以降のプレッシャーのスィッチは馬が入れるということになるのである。
そして、プレッシャーのリリースのスィッチは、抵抗が減少したときなので、やはり馬がスィッチを入れるのである。
馬は、自らの抵抗を減少すれば、プレッシャーをリリースされることを学ぶことになるので、プレッシャーとリリースを繰り返すことで、レインプレッシャーを馬の口角に触れただけで、馬は反応するようになるので、抵抗0のゴールになるということである。
このメカニズムは、馬が停止中でも動いているときでも同様なのである。
馬が動いているとき、常歩や速歩や駈歩をしているときは、首の筋肉を使っているので、レインプレッシャーの抵抗を0にするためには、停止しているときよりは多少複雑となるのである。
簡単に述べれば、前肢に負重する体重の割合を小さくしなければ、レインプレッシャーに対する抵抗を0とすることはできないのである。つまり、後肢への体重の負重を大きくしなければ、レインプレッシャーの対する抵抗が0とはならないのである。
理論上は、重心が支点の真上に位置したとき、作用点の力は0となるので、馬の場合は、第4肋骨が重心の位置なので、レインプレッシャーをかける馬の口角が作用点となり、後肢に着地位置が支点となるので、後肢の着地位置を重心の真下へ位置させることで、レインプレッシャーの抵抗が0となるのである。
馬は、前肢へ60%、後肢へ40%前後の体重配分で立っているので、後肢の着地位置を重心の真下に位置するようにすることで、レインプレッシャーに対する抵抗が0となるので、支点である後肢の着地位置が重心の真下に位置する地点が分岐点になり、後肢の着地位置がこの分岐点を越えなければ、レインプレッシャーの抵抗が0になることはないのである。
そのために、レインプレッシャーを真上に持ち上げるようにし、このときのライダーの支点はシートであり、シートが真下へ向かって押し下げるような力は働くので、馬の後肢が踏み込むようになり重心の真下へ向かうのである。
レインプレッシャーに抵抗が減少したときにリリースし、馬が元の位置に戻ろうとしたとき、再びプレッシャーをかけ、抵抗が減少したらリリースするのを繰り返して、レインプレッシャーの抵抗を0とするのは、水平方向のレインプレッシャーと同様なのであるが、この場合は、分岐点があることを認識してなければならないのである。
原則的にプレッシャーのスィッチは、第1回目のみで、第2回目移行とリリースは、馬の頭の位置の変化がスィッチを入れるのである。このようにすることで、ライダーが任意に行えば、一定の法則が成り立たず、馬がリリースポイントを見出すことが困難になってしまうので、上記のように、プレッシャーとリリースのシステムを、ライダーが持つことが重要なのである。
|