No.4

第2章 マウント(乗馬)・ディスマウント(下馬)

第1部 マウント・ディスマウント(乗・下馬)

 マウントは、馬にとって仕事が始まる時で、ディスマウントは、仕事が終わるときだということが出来ます。
 乗馬には、必ずマウント・ディスマウントが伴いますので、馬の精神がいつもリラックスした状態の中でこれを行うようにしなければなりません。

1) マウント・ディスマウントの場所

 原則的にその場所が馬にとって覚えにくい特徴の少ない場所であることが望ましいでしょう。
 特にディスマウントは、馬が仕事を終えるときなので注意しなければなりません。馬はいつでも仕事を終えて馬房に戻りたいと考えていると思わなければならないので、特徴のない場所を選ぶ必要があります。例えば馬場であればその真ん中などがいいのです。

 ディスマウントの際に、馬場の隅や出入り口付近やフェンスの側などの特徴のあるところでいつも行っていると、馬はそこへ行けば降りて貰えるものと考えて、初心者が乗ったときなどすぐにそこへ行こうとするようになってしまいます。

2) マウント・ディスマウントのときのレインの長さ

 マウント・ディスマウントのときのレインの長さは、ハミから馬に対してプレッシャーのかからない長さで持ちますが、しかし長ければ良いかというとそうではなくて、馬がかってに動いたときに少しレインを引けば馬を止められるほどの長さがよいでしょう。
 ライダーがマウントのときに、馬が動くのを恐れレインを短くしすぎると、馬に対してプレッシャーを与えすぎて、人が乗る度に馬がバタバタするようになってしまいます。
 人が馬に乗るのに、何らストレスを感じさせないように心がけて、究極的には馬が人に乗られるのを喜ぶようにしたいものです。

3) マウントの仕方

 馬の左側に立って、左手でレインを持ち、左足を鐙にかけて、両手もしくは右手でサドルホーンをつかんで、一気に鐙に立ち、出来るだけワンモーションで体をターンさせてサドルに跨ります。
 馬のバランスを崩さないように、スムースに体をターンさせて乗ることを心がけましょう。

4) マウントの直後

 乗馬の基本は、ライダーの指示がないときは馬が停止していなければならないことです。
 従って、マウントの直後は必ず馬がじっとしていることが大切で、安全を期すためにも重要です。
 もし、マウントの直後に馬がかってに動きだしたら、必ずバックを2ないし3歩させて叱り、一時馬をじっとさせてから動作に入るようにしましょう。
 通常馬の左側からマウントするのが普通ですが、馬のためを考えると右側からもマウントして、左右どちらからでも馬が平気で対応するように心がけることも大切です。

5) ディスマウント

 ディスマウントは、クールダウン(鎮静運動)をさせた後、馬の覚えにくい場所、例えば馬場の中央とかで行いましょう。 
 その手順は、マウントのときと逆の順で行います。またこれもマウントと同様に、左右どちらからでも平気でいるように馬を馴らしておくことも大切です。
 また、ディスマウント直後に、腹帯を1ないし2穴ゆるめて、馬のリラックスを促してから馬場を出るように心がけると良いでしょう。
 何故なら、なるべく馬をリラックスさせてから、馬にとって仕事場である馬場から退場するようにすることによって、馬は仕事場である馬場に対して悪い感情を抱かなくなるからなのです。


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